時山直八(明治維新人物調べかた案内 No.36)

時山直八について調べる資料をご紹介します。資料は山口県資料コーナーや明治維新人物ギャラリーの他、書庫内にあります。

なお、この調べ方案内の印刷用ファイルはこちら(PDF,508.6KB)です。ダウンロードしてご利用ください。

人物紹介

時山 直八 (トキヤマ ナオハチ)
天保9年(1838年)~明治元年(1868年)
幼名:松太郎、諱:養直、変名:玉江三平、号:白水山人(はくすいさんじん)、漂流坊(ひょうりゅうぼう)、海月坊(かいげつぼう)、玉江浪人(たまえろうにん)、梅南(ばいなん) など

時山直八は、天保9年(1838年)1月1日、萩藩士時山茂作の長男として萩の玉江に生まれる。安政5年(1858年)、吉田松陰に師事した後、江戸に遊学。

文久年間には国事に奔走、元治元年(1864年)7月19日の禁門の変で敗れて帰国。同年、奇兵隊に入隊し、下関戦争、大田絵堂の戦いを経て、奇兵隊参謀として第二次幕長戦争を戦う。

明治元年(1868年)、奇兵隊を率いて北越に赴き、5月13日、朝日山(新潟県小千谷市)の戦いで戦死。31歳。明治31年(1898年)7月、贈正四位。

山縣有朋と同い年で、莫逆の友であったという。

資料紹介

伝記

『贈正四位時山直八伝』(神代兼次 編,神代兼次,1937.5,請求記号:Y289/To33)
時山の単著の伝記としては、現在までのところ唯一のもの。彼の生涯を、史料や逸話を交えながら紹介している。肖像、墓の写真(モノクロ)や、書簡の翻刻なども収録。館内利用資料。
『贈正四位時山直八伝』を県内図書館から探す。
『奇兵隊士列伝 2』(一坂太郎 著,萩ものがたり,2013.4,請求記号:Y215.8/P 3)
著名な奇兵隊士8名の列伝。時山の生涯を、出典を明示しながらわかりやすく紹介している。現存していない旧宅の写真等も載せる。
『奇兵隊士列伝 2』を県内図書館から探す。
『忠節事蹟 24』(岡村簣斎(熊彦)[ほか]著,請求記号:Y280)
維新期の防長両国の殉難者の列伝。和綴じ本で、古文のため読みにくい。時山については、第7集第3本の冒頭に記述あり。館内利用資料。
『忠節事蹟 24』を県内図書館から探す。

史料

『定本奇兵隊日記 上』『同 中』『同 下』『同 別冊付録』『同 別冊絵図』(田村哲夫 校訂,マツノ書店,1998.3,請求記号:Y215.8/M 8)
『同 人名索引 修訂版』(一坂太郎 編,マツノ書店,1999.1,請求記号:Y215.8/M 8)
奇兵隊の日誌をはじめとする関係記録を集めた資料。人名索引(館内利用資料)を活用することで、時山に関する記述を効率よく確認することができる。戊辰戦争関係などの絵図を収録した別冊(館内利用資料)もある。
『定本奇兵隊日記』を県内図書館から探す。
『防長回天史 1-13』末松謙澄 著,マツノ書店,2009.9,請求記号:Y215.8/N 9)
長州藩から見た幕末維新の通史。第13巻にあたる「総合索引」を活用することで、時山に関する記述を効率よく確認することができる。
『防長回天史』を県内図書館から探す。
『北越戊辰戦争史料集』(稲川明雄 編,新人物往来社,2001.11,請求記号:R210.61/N 1)
「訂正 戊辰北越戦争記」など、北越戦争の記録類を翻刻して収録したもの。東軍(奥羽列藩同盟)側の資料を多く収録している。館内資料資料。
『北越戊辰戦争史料集』を県内図書館から探す。
『山縣公遺稿・こしのやまかぜ』(山県有朋 著,マツノ書店,2012.3,請求記号:Y289/Y 22)
時山の莫逆の友であった山縣有朋の記録類をまとめたもの。幕末期を回想した「懐旧記事」や、戊辰戦争時の手記「こしのやまかぜ」に時山に関する記述がある。
『山縣公遺稿・こしのやまかぜ』を県内図書館から探す。

その他の資料

『錦絵幕末明治の歴史 4』小西四郎 編著,講談社,1977,請求記号:Q721.8/K 7)
朝日山の戦いでの時山を描いた錦絵「越後朝日山大合戦」(笹木芳瀧 画)がp70-71にカラーで収録されている。館内利用資料。
『錦絵幕末明治の歴史 4』を県内図書館から探す。

お問い合わせ先

山口県立山口図書館 総合サービスグループ
TEL:083-924-2114(調査・相談)
FAX:083-932-2817
メールによる調査相談のお申込みはこちらです。