山口県の郷土菓子について調べる(調べ方案内No.56)

山口県内に伝わる伝統的な郷土菓子や、現在県内で製造され食されているお菓子全般に関する資料をご紹介します。

紹介した資料は、主に2F山口県資料コーナーにあります。資料名の下の( )は、順に著者名、出版者、出版年、当館の請求記号です。

なお、この調べ方案内の印刷用ファイルはこちら(PDF,1.21MB)です。ダウンロードしてご利用下さい。

お菓子の辞典・事典類

『47都道府県・和菓子/郷土菓子百科』(亀井千歩子著, 丸善出版, 2016, 請求記号:383.81/P 6)
和菓子・郷土菓子全般の基礎知識をまとめた第一部と、各県の郷土菓子を紹介した第二部から構成されています。第二部では、地域の特性や歴史に関わる菓子、行事に関わる菓子、代表的な菓子を紹介しています。
『47都道府県・和菓子/郷土菓子百科』を県内図書館から探す。
『日本銘菓事典』(山川侯充編著, 東京堂出版, 2004, 請求記号:R588.3/N 4)
銘菓を「特別な名前(銘)をつけた上質な菓子」と定義し、都道府県ごとにその地域の菓子の由来や仕様、店舗の情報を紹介した本です。索引があります。館内利用資料です。
『日本銘菓事典』を県内図書館から探す。
『和菓子の辞典』(奥山益朗編, 東京堂出版, 1989, 請求記号:R588.3/L 9)
国内で販売されている代表的な和菓子916種(菓銘約1000種)について五十音順に掲載し、歴史、製造方法、製造している店舗の情報を載せた辞典です。冒頭に都道府県ごとの分類目次があり、山口県では16店舗が紹介されていますが、現在は閉店した店舗もあります。館内利用資料です
『和菓子の辞典』を県内図書館から探す。

現代の菓子に関する資料

その他の資料の探し方

  • Y596の分類の本棚には、現在の県内のカフェ・スイーツやパンを紹介した本があります。また、Y602の分類の本棚には、各地域の郷土菓子を含む特産品・土産物に関する本があります。
  • 菓子を含む、県内のグルメ関係情報については、「月刊タウン情報とらいあんぐる」(プランニングルーム・トライアングル, 請求記号:Y051/L 3)などの地域情報誌にも載っています。
『やまぐち美食コレクション Special guide book』(おいでませ山口事務局編, 山口県観光振興課, 2014, 請求記号:Y290/P 4)
ウェブサイト「やまぐち美食コレクション2013」の投票で選ばれた料理・食品を、地域・部門ごとに紹介しています。そのうち、菓子部門では和菓子など、デザート部門ではプリンやソフトクリームなどについて掲載しています。
『やまぐち美食コレクション』を県内図書館から探す。
『山口のおいしい手みやげ』(プレミア・ワーズ, 2018, 請求記号:Y596/P 8)
現在手に入る「山口のおいしいもの」を、地域ごとにカラー写真とともに紹介しています。菓子類では、和菓子、洋菓子、パン、ジャム等があり、製造先や購入可能な場所の情報も掲載されています。
『山口のおいしい手みやげ』を県内図書館から探す。
ウェブサイト『おいでませ山口へ』(一般社団法人山口県観光連盟)
県の観光スポットやグルメ情報等を閲覧することが出来ます。「グルメ・おみやげ」のページでは、菓子を含むグルメ・おみやげの情報が記載されています。市町ごとの検索も出来ます。URLは2019年10月10日に確認したものです。

菓子に関する歴史的な資料

『萩藩毛利家の食と暮らし』(江後迪子著, つくばね舎, 2005, 請求記号:Y383/N 5)
毛利家に伝わる史料を中心に、室町から明治期までの当時の支配層の暮らしについて、食の観点から紹介した本です。菓子については、当時の献立などを元に、中世の「甘葛(あまずら)」や近世の「ぎゅうひあめ」「あるへい」などが紹介されています。
『萩藩毛利家の食と暮らし』を県内図書館から探す。
『趣味の山口 復刻版』(防長史談会編, マツノ書店, 1992, 請求記号:Y247/M 2)
山口の旅行案内書で、昭和6年(1931年)に刊行されたものの復刻版です。「山口名物評判記」の項に、「外郎(ういろう)」や「舌鼓(したつづみ)」など、今も長く愛されている名物菓子についての記述があります。
『趣味の山口 復刻版』を県内図書館から探す。
『本場名産萩の夏みかん』(田中助一編, 史都萩を愛する会, 1968, 請求記号:Y625/J 8)
萩に夏みかんが栽培されるようになった歴史的経緯や、皮菓子などの加工品の創製について記載されています。夏みかんに関する文芸作品や絵画についても紹介されています。
『本場名産萩の夏みかん』を県内図書館から探す。

外郎(ういろう)について

山口を代表する銘菓である「外郎(ういろう)」については、各事典類に比較的詳しい説明がありますが、以下の郷土雑誌にも関連する記事があります。(全て館内利用資料です。)

  • 「大内文化と外郎」(「大内文化探訪」第21号 p8-13(大内文化探訪会, 請求記号:Y247/L 3))
  • 「くらしと文学82 -外郎(ういろう)の色々-」(「やまぐち経済月報」平成7年11月 p41-43(山口経済研究所, 請求記号:Y338/J 3))
  • 「食べ物風土記 外郎」(「地域文化研究」1995年3月 p59-63(梅光学院大学地域文化研究所, 請求記号:Y380.5/L 5))

山口県の菓子製造業に関する資料

『山口県菓子工業組合三十年史』(山口県菓子工業組合, 1970, 請求記号:Y588/K 0)
『明治維新百年記念 山口県菓子業界史』(渡辺信男著, 風月堂, 1971, 請求記号:Y588/K 1)
どちらも、山口県菓子商工業協同組合連合会(現:山口県菓子工業組合)の設立30周年記念として、県内菓子業界の歴史をまとめたものです。地域毎の銘菓とその製造業者についても記載されています。
『山口県菓子工業組合三十年史』を県内図書館から探す。
『明治維新百年記念 山口県菓子業界史』を県内図書館から探す。
『カンロ60年史』(カンロ, 1974, 請求記号:Y588/K 4)
「カンロ飴」で知られ、光市が創業地である製菓会社「カンロ株式会社」の社史です。創業からの歴史、製品の製造・開発の変遷について詳しく記されています。巻末には年表が掲載されています。
『カンロ60年史』を県内図書館から探す。
『豆子郎 菓子作りの素人が生み出したこころの経営』(田原文栄著, アチーブメント出版, 2012, 請求記号:Y588/P 2)
山口市に本社がある外郎(ういろう)店「豆子郎(とうしろう)」の創業者の孫にあたる著者が、「豆子郎(とうしろう)」の誕生から現在に至るまでの歴史、経営者としての理念などを語っています。巻末には年表が掲載されています。
『豆子郎 菓子作りの素人が生み出したこころの経営』を県内図書館から探す。
『島のジャム屋物語 瀬戸内の島とお寺とジャム』(西村てつあき漫画, くるとん, 2014, 請求記号:Y588/P 4)
周防大島町で、主に島の新鮮な果物等の食材を使ったジャムを製造・販売している夫婦の歩みを漫画で紹介しています。巻末に製造しているジャムをカラー写真とともに紹介しています。
『島のジャム屋物語』を県内図書館から探す。

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