秋吉台は、約1万3千ヘクタールの面積を持つ、日本最大のカルスト台地です。地表にはドリーネと呼ばれる窪地が点在し、地下には秋芳洞、大正洞、景清洞など450近くの鍾乳洞と広大な地下水系が広がっています。

海底の珊瑚礁だった秋吉台は、大きな地殻変動により地上に姿を現しました。珊瑚礁は化石化して石灰岩の台地となり、そこに雨が流れ込むことによって浸食を受け、多くの窪地や鍾乳洞が形づくられることになりました。その地下には、鍾乳洞を通じて大量の地下水が流れ、暗闇の中で生活する特殊な動物や貝類などが息づく、独特で貴重な生態系がみられます。

そのため、私たちの生活環境を支える重要な生態系としての「湿地」を保全・再生し、賢明に使う目的で結ばれた条約、「ラムサール条約」に基づき、2005年11月、秋吉台の地下水系および秋芳洞、大正洞、景清洞の三つをあわせた563ヘクタールが「秋吉台地下水系」として「条約湿地」に登録されました。

今回は、秋吉台のラムサール条約に基づく条約湿地登録一周年を記念して、秋吉台に関する資料、水辺と自然の保護に関する資料をご紹介します。

  • 場所:山口県立山口図書館 2F展示コーナー
  • 展示期間:平成19年1月5日(金曜日)~2月27日(火曜日)
  • 展示資料:約80冊

ラムサール条約について調べるために

ラムサール条約について調べる
ラムサール条約について調べるための資料やサイトを紹介しています。(2007年2月9日更新)

関係資料目録

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また、展示した資料のほとんどは貸し出しできますので、カウンターの職員までお尋ねください。

カルスト台地・秋吉台
書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
生命と地球の進化アトラス 2 小畠 郁生 監訳 朝倉書店 2003.10 Q456 N 3
第四紀学 町田 洋[ほか]編著 朝倉書店 2003.7 R456.8 N 3
写真と図でみる地形学 貝塚 爽平[ほか]編 東京大学出版会 1985.11 R454 L 5
日本の自然 6 岩波書店 1995.7 R450.8 M 4
日本の地形 6 貝塚 爽平[ほか]編集委員 東京大学出版会 2004.6 R454.91 N 0
地学教育講座 9 地学団体研究会『新版地学教育講座』編集委員会 編 東海大学出版会 1994.11 450.8 M 4
カルスト 漆原 和子 編 大明堂 1996.3 R454.35 M 6
竹内均の日本の自然 竹内 均[著] ニュートンプレス 2000.8 450 N 0
グラフィック日本列島の20億年 小疇 尚 解説 岩波書店 2001.3 Q455 N 1
日本の天然記念物 講談社 1995.3 Q462.91 M 5
日本の特別天然記念物 増井 光子 監修 JTBパブリッシング 2006.7 462.91 N 6
秋吉台の地質 ガイドブック 太田 正道[ほか]編著 秋吉台科学博物館 1982 Y454 L 2
奥秋吉台のカルスト地形 浜田 清吉 著 美東町 1970. Y454 K 0
秋吉台雲出原 中規模観光レクリエーション地区学術調査団 編 中規模観光レクリエーション地区学術調査団 1985.03 Y454 L 5
秋吉台の自然
書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
秋吉台の自然 秋吉台科学博物館 編 秋吉台科学博物館 1973. Y454 K 3
秋吉台 秋吉台科学博物館 執筆 秋吉台科学博物館 1983.02 Y454 L 3
秋吉台3億年 秋吉台科学博物館 編集 秋吉台科学博物館 1994.03 Y454 M 4
秋吉台の動物植物 阿武 至朗 著 阿武至朗先生記念出版事業会 1979. Y462 K 9
秋吉台とその周辺の薬用植物 阿武至朗 著 秋吉台とその周辺の薬用植物出版実行委員会 1989.3 Y499 L 9
秋吉台のフズリナ化石 松原 勝 著 緑地社 1985.3 Y457 L 5
秋吉台および周辺の化石図集 岡藤 五郎 著 山口県教育財団 1971 Y457 K 1
鍾乳洞のふしぎ
書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
秋吉台の鍾乳洞 河野通弘 編 河野通弘教授退官記念事業会 1980.3 Y454 L 0
西秋吉台鷹ケ穴石灰洞 西秋吉台鷹ケ穴石灰洞学術調査団 編 秋芳町 1981.03 Y264.2 L 1
秋吉台の洞窟探検 山口ケイビング・クラブ[編] やまぐちケンビング・クラブ 1978.08 Y458 K 8
西秋吉台の石灰洞 20周年記念事業会 編 山口ケイビング・クラブ 1985.11 Y454 L 5
山と洞穴 山内浩[著] 山内浩著作集出版委員会 1983.12 R454 L 3
洞窟にいどむ 庫本 正 著 福音館書店 1985.03 Y454 L 5
秋吉台と鍾乳洞探検 山口ケイビングクラブ[編] 山口ケイビングクラブ 1992.11 Y454 M 2
山口大学洞窟研究会創立30周年記念誌 山口大学洞窟研究会創立30周年記念誌 編 1991.09 Y454 M 1
未踏の大洞窟へ 桜井 進嗣 著 海鳥社 1999.11 Y454 M 9
日本列島洞穴ガイド 加藤 守 著 コロナ社 1981.12 R454 L 1
洞窟科学入門 沢 勲 著 大阪経済法科大学出版部 2006.4 454 N 6
しょうにゅうどう探検 徳富 一光 著 あかね書房 1995.01 JR458 K 4
秋吉台今昔
書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
目で見る宇部・小野田・美祢の100年 郷土出版社 1998.03 Y262 M 8
写真集明治大正昭和美禰・秋芳町美東町 土屋貞夫 編 国書刊行会 1980.9 Y264 L 0
秋吉台 今田 勉 著 赤間関書房 1973.10 Y454 K 3
秋吉台大田演習場小誌 山口県[ほか]編 山口県 1981 Y318.64 L 1
秋吉台 秋吉台の自然を守る会 編 秋吉台の自然を守る会 1986.11 Y454 L 6
秋吉台物語 今田 勉 毎日新聞山口支局 1962.04 Y264.2 J 2
きらら山口 通巻5号 コア 山口県総合政策局広報広聴課 2003 Y317 N 2
秋吉台観光ガイドブック 秋芳町商工会 編 秋芳町商工会 2004.3 Y454 N 4
ポエムの虎 「ポエムの虎」実行委員会 編 海鳥社 2004.12 Y911.5 N 4
秋吉台草原シンポジウム 全国山焼きサミットin秋吉台報告書 2001 秋吉台草原シンポジウム・サミット実行委員 2002.03 Y519 N 2
秋吉台エコ・ミュージアム自然学習ガイド 秋吉台エコ・ミュージアム 2000. Y454 N 0
Cabiネット 第51巻第6号通巻1183号 時事画報社 2004.3 R051 I 4
日本の文化的景観 文化庁文化財部記念物課 監修 同成社 2005.9 R701.9 N 5
名水百選 日本の水をきれいにする会 編集 ぎょうせい 1985.8 R452.9 L 5
名水に会いたい 南 正時 著 グラフ社 2006.3 452.95 N 6
日本の地誌 9 朝倉書店 2005.3 R291.08 N 5
安宅家の人々 吉屋 信子 [著] 講談社 1995.11 Y 94
萩・秋吉台殺人事件 広山 義慶 著 天山出版 1990.2 H 75
つぶやく骨…秋吉台殺人事件 田中 光二 著 有楽出版社 2002.7 Y TA84
秋吉台をめぐる人々
書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
秋吉台・秋芳洞の人物史 1 秋吉台科学博物館 編集 秋吉台科学博物館 1984 Y280 L 4
秋吉台・秋芳洞の人物史 2 秋吉台科学博物館 編集 秋吉台科学博物館 1984.01 Y280 L 4
秋吉台・秋芳洞の人物史 3 秋吉台科学博物館 編集 秋吉台科学博物館 1985.01 Y280 L 4
秋吉台・秋芳洞の人物史 4 秋吉台科学博物館 編集 秋吉台科学博物館 1985.03 Y280 L 4
松風 通巻72号~通巻87号 徳山大学学生部松陰会 2000.3 Y377 M 3
Mr.Edward Gauntlett and Yamaguchi Prefecture 山口県教育委員会 山口県教育委員会 1956.09 Y289 G 27
七十七年の思い出 ガントレット 恒 著 大空社 1989.07 Y289 G 27
秋吉台山洞穴略図 ガントレット[作] 不明 Y454
秋吉台の聖者本間先生 小原 国芳 著 玉川学園 1930.10 Y289 H 85
本間俊平選集 本間 俊平[著] 本間俊平選集出版会 1959 194 I 9
本間俊平の生涯 三吉 明 著 福音館書店 1966. 190.28 J 6
大正畸人伝 鳥谷部 陽太郎 著 大空社 1995.07 R281.08 M 5
秋芳町地方文化研究 通巻42号 秋芳町文化研究会 2006.4
ラムサール条約と自然保護
書名 著者名 出版者 出版年 請求記号
環境白書 平成18年版 環境省総合環境政策局環境計画課 編集 ぎょうせい 2006.5 R519 K 2
知っておきたい環境条約ガイド 磯崎 博司 著 中央法規出版 2006.4 519 N 6
環境法入門 畠山 武道 著 日本経済新聞社 2003.5 519.5 N 3
環境法入門 交告 尚史 著 有斐閣 2005.10 519 N 5
環境法 大塚 直 著 有斐閣 2006.4 519 N 6
生物多様性キーワード事典 生物多様性政策研究会 編 中央法規出版 2002.9 R468 N 2
湿地保全法制論 中央学院大学社会システム研究所 編 丸善プラネット 2003.7 R519 N 3
ラムサール条約と日本の湿地 山下 弘文 著 信山社出版 1993.11 R468 M 3
生態学からみた野生生物の保護と法律 日本自然保護協会 編集 講談社 2003.11 R468 N 3
保全生物学 樋口 広芳 編 東京大学出版会 1996.7 468 M 6
生態系を蘇らせる 鷲谷 いづみ 著 日本放送出版協会 2001.5 468 N 1
多様性生物学入門 栗田 子郎 著 東海大学出版会 1997.3 460.1 M 7
生物保全の生態学 鷲谷 いづみ 著 共立出版 1999.5 468 M 9
野生生物保全技術 佐藤 正孝 共編 海游舎 2003.9 R468 N 3
保全生物学 Andrew S.Pullin 著 丸善 2004.3 R468 N 4
ニホンカモシカのたどった道 小野 勇一 著 中央公論新社 2000.6 489.85 N 0
自然再生 鷲谷 いづみ 著 中央公論新社 2004.6 468 N 4
日本の自然保護 石川 徹也 著 平凡社 2001.9 519 N 1
水辺遊びの生態学 嘉田 由紀子 著 農山漁村文化協会 2000.2 468 N 0
水辺の環境ガイド 平井 幸弘 著 古今書院 2005.1 452.9 N 5
日本の渚 加藤 真 著 岩波書店 1999.4 468 M 9
海辺 R.カーソン 著 平凡社 2000.5 468.4 N 0
井戸と水みち 水みち研究会[編] 北斗出版 1998.8 452.95 M 8

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